広いLDKや個室など、夫婦の時間も、ひとりの時間も愉しめる間取りに

お母様が暮らしていた家の隣に住んでいたOさん夫婦。お母様が亡くなってから家はずっと空き家になっており、夫婦の老後も考えて、新しい住まいに建て替えることを検討。「ワカバヤシさんとは母の代からお付き合いがあったことや、建物の良さも知っていたので、信頼できると思い相談しました」。Ｏさんが建てた新しい住まいは、これから年齢を重ねても暮らしやすい、バリアフリーの平屋住宅。夫婦の時間をゆったりと過ごせる、20帖を超える開放的なLDKや、ひとりの時間を気兼ねなく過ごせる夫婦それぞれの個室、大容量の収納スペース、広い浴室など、心身ともにゆとりができる間取りを実現。さらに断熱性能にもこだわり、「冬でも玄関に入ると、暖房をつけてなくても暖かい。夏も涼しいんですよ」とOさん。「収納をたくさん作ってもらったので、収納家具を置く必要なく、室内はいつもスッキリ。あと、収納スペースを工夫してもらって、車イスになってもシャワーが使えるくらいお風呂も広くしてくれました」。老後を迎えても、末永く心地よく、そして愉しく暮らせる住まいを叶えたOさん夫婦だ。

■Ｏさまの家（夫婦）　/　延床面積99.51㎡　/　竣工2016年9月

木の質感に、ダークトーンのサイディングで和モダンな雰囲気の外観。洗濯物を外で干したいというO夫人の希望で、ウッドデッキを設置。室内にも干せるよう、浴室には衣類乾燥機能をつけ、さらに個室にも室内干し用のポールを天井に設けたので、天気や時間を気にしせず洗濯ができる

玄関ポーチへと続くスロープを設けたので、車イスを使うようになっても家の出入りがラクに。しっかりと老後を考え設計されている

広く、落ち着いた雰囲気の玄関。ニッチにはお気に入りの雑貨や小物を飾れ、季節や気分に合わせてインテリアを愉しめる。また、壁の一面にはデザイン性と消臭・調湿効果に優れたタイルを張り、気になる玄関の臭いや湿気に対策。快適な空間でゲストを迎えられる。「夫の希望で、玄関はできるだけ広くしました。椅子を置いて、ご近所の方とおしゃべりをしたりと愉しんでいます」。玄関のすぐ隣には大容量のシューズクロークを設けたので、毎日簡単に玄関をきれいにできるのもポイントだ

玄関のすぐ隣に設けたシューズクローク兼リビングクロゼット。奥はシューズクロークとして、また家族用の出入り口として使い、手前はリビングクロゼットとして、リビングにあるとかさばるパソコンやプリンターを置いて使っている。玄関からも、リビングからも出入りできる２WAY仕様になっており、ストレスフリーな家事＆生活動線として活躍

キッチンから見たリビング・ダイニング、そして和室。キッチンから部屋全体を一望できるので、家族とのコミュニケーションがとりやすい

LDKには、平屋の造りを活かした吹き抜けの大空間を実現。トップライトからは陽の光が注ぎ、明るく開放感いっぱいの空間で、毎日気持ちまで軽やかになりそうだ。天井にはシーリングファンも取り付け、空気を循環させて室温を安定させたり、冷暖房の効き目を向上させるなどで省エネにも配慮している

明るめのフローリングや建具で、シンプル＆ナチュラルな雰囲気にデザインされたリビング。壁一面には、玄関と同様に消臭・調湿効果の高いタイルを採用。高級感があり、リビングのアクセントにもなる。また、テレビはあえて壁掛けにして、テレビボードなど余計な家具を置かないように工夫。その分リビングはスッキリ広々と使え、掃除の手間も省ける。リビングには床暖房を採用しているが、「冬でも暖かいので、あまり使ってませんね」と、断熱性能の高さを実感しているOさん夫婦だ

和室からリビングを望む。和室とリビングの床の間には段差のないバリアフリー仕様なので、つまづく心配もない。和室は引き戸を閉めれば完全な個室となるので、時々遊びにくる娘さんはよくここに泊まっていくという

洗面室の天井もトップライトのある吹き抜けになっており、暗く、閉塞的になりがちな洗面・バススペースを、明るく開放的にしている

リビングでくつろぐOさん。「プランを作る段階でほぼ毎週のように打ち合わせをし、ひとつひとつ細かく、納得いくまで決めていきました。建てた後も何かあればすぐに来てくれるので助かります。最近もコート掛けが欲しいと相談したら、あっという間につけてくれました。これからさらに高齢になっても、ワカバヤシさんが頼りになるので安心ですね」

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